40代の読書というテーマで本を探していた時、信頼する整体師さんからこの本を進めて頂きました。「40代に限らず、すべての女性に読んでほしい」と。主な内容は女性の月経や身体についてのことでしたが、かなりの衝撃をもって読み進めました。
まず着物を着ていたころ、女性は下着をつけていなかったそうなんです。今では当たり前のように下着がありますが、そのころは全くなかったそう!それだけでも驚きでした。著者はさらに、戦前の女性たちがどうやって月経期を過ごされていたのかについて、当たり前すぎて口に出されることもなかったような内容を聞き取り、それを私たち読者に伝えて下さっています。
今40代であるわたしの母親も、おそらく月経期は普通に布やナプキンを当てることが当たり前だったでしょう。祖母はきっと着物だったから、普通に行っていたであろう経血コントロール。でも母には伝わらなかった。着物を着なくなったからでしょうね。
こうして過去の女性がしっかり持っていた、月経期の知恵のようなものを改めて知ると、時代が変わったことで身体を使うこと、身体を大事にすることが失われていったのでは、と危機感を覚えます。
でも、今こうして本のおかげで知ることができたので、できることからやってみようと思っています。特に大切だと思ったのは、女の子が初潮を迎えた時の母親の声掛け。これがポジティブかどうかで、その子の生理の迎え方が全く違うそうなんです!わたしは男の子の母親だけれど、男の子にも生理を大切なものとして伝えたいと思っています。
そして自分自身ができることは、これまでと同じように布ナプキンを続けて、できるだけトイレで経血を出すこと。子宮周りの筋肉を鍛えることをやっていこうと思いました。それから、やっぱりきついときはちゃんと休むこと。
色々を知ることができたのだから、実践しない手はありません!
失われたものと嘆かずあきらめず、40代からも自分のからだを大切にしていきたい。
からだを大切にするヒントがたくさん詰められた本でした。