コロナ自粛後わたしの初めての買い物は、本屋さんでした。
あの時間の充実、楽しさ。アマゾンで本は購入できていたはずなのに、
なぜ本屋さんでこんなにわくわくしたのか、自分でもよくわからずにいました。
その謎を解いてくれたのがこの本です。
心理学と行動経済学の大学教授であるアリエリー氏を知ったのは、
偶然銀行で手に取った週刊誌からでした。
その記事が面白くて!
なぜ人はアマゾンがあるのに、本屋さんに行き続けるのか。
アリエリーはこのように定義しています。
1つは、マルチセンサリー・エクスペリエンス(多感覚体験)です。本屋へ行けば、本を見るだけでなく、においをかぐこともできるし重みを感じることもできますね。さらに、買い物とはただ単に目的を果たすだけではない。その過程のどこかに魅力的なものがある。例えば、偶然の出会いに何かがわくわくする。それこそ、本屋にあって、オンラインにはないもの。それが2つめの要素です。
これはまさに、わたしがなぜ久しぶりの本屋さんにときめいたかの答えでした。
そのほかにもカップルがうまくいく秘訣や、
人の心配においてどこまでを心配すべきかや、
企業の実績重視のやり方の不合理さなど、生活の多岐にわたる疑問に
行動科学の点から彼の考えが書かれています。
仕事、普段の生活で「なぜ?」と思うことを、とてもわかりやすく
説明してくださっていて、すごくおもしろかった。
対談形式なので、あっという間に読めました。
中身が難しそうな表紙に惑わされず、機会があったら
ぜひ手に取ってみてくださいね。