あるとき、さりげない会話からヨガの先生と旅行をするとしたら
どこに行きたいか、と話したことがありました。
(コロナの前です)
それぞれ行きたい国や地名をあげていっていたら、
ヨガの先生はとにかく暖かいところ、
わたしは寒いことで有名なところばっかりを挙げて、
あまりに違うので笑ってしまったことがありました。
わたしは間違いなく寒いところが好きで、
北の方に惹かれます。
そんなわたしがこの本のタイトルを見逃すはずはなく、
一般の観光客ではなかなか到達しないような
極北がテーマなので興味深く手に取りました。
本当に寒い中の景色だけが描かれているのですが、
そんな中でもやっぱり暮らしている人たちがいる。
そしてそのひとたちにとって、極北は
自分たちが生きている環境そのものだということ。
石川さんの文章を読んでいると、
自分が生涯行くことがあるのか分からない場所だから、
より一層その地について文章を通してでも知りたい、
と思ってしまいます。
様々な冒険家たちが最後に訪れた場所や、
アイスランドや北極圏。
ユニフォームのようにはかれている
ソレルのブーツたち。
やっぱりわたしは寒いところに惹かれます。
それを再認識した読書でした。
北に惹かれる同士にはぜひおすすめしたい本です。