この本を見つけたのはpinterestにて。
表紙の絵が印象的だと思っていたら、大すきな装丁画家の方のものだと
あとでわかりました。
中身は苦しい先の戦争中のお話でした。
戦争により、子どもがこのままでは死んでしまうと思った
収容所に向かう父親が、
電車の脇に立つ女性に赤ちゃんを預けるという話です。
あっという間に読み終わりますが、
ひとこと一言がとても重く、
戦争についての苦しさを感じる本です。
実際に体験をしたことがないからこそ、
戦争がどういうものかについて、
本を読むことでわたしたちは知らなければいけないのではないかと
強く思うこのごろです。
美しい表紙と中身の厳しさにはっと胸をつかれます。
普段は本を読まない方にも
読むのが苦にならない長さの物語だと思います。
どうか、静かにこの本が広がって、
戦争のない、戦争の心配のない日々を送れますように。