ゼロウェイストの本で知った著者の新しい本が出ていて、
家を建てることとサスティナブルがテーマだったので迷わず読みました。
思いがけず家を建てることになった著者一家。
高知の高温多湿の状況で、いかに環境に負荷をかけずに
家を建てるかの奮闘記が書かれています。
エネルギーをどう取り入れるかのこと、
コンポストトイレや、プラスチックフリーにするための工夫など、
普通の本ではなかなか触れられない建物の中身の話もあって、
本当に興味深く読みました。
結局、家は取り壊すときに多くの廃材が出て、
それが環境を壊すもとになっていること。
本当にエコな家とは、長く住み続けることのできる家
なのだそうです。
家を建てるとなると間取りや上物がメインになりがちですが、
根本的なエネルギーの問題や、素材が国産かどうかなどに
目を向けて建物を建てる本は、この本以外にあまりないのでは。
わが家のことを考えると、エネルギーのことはあまり意識せず
中古の一軒家を買ってリフォームしたけれど、
この本を読んでみて、
まだ住める古い家を丸ごとゴミにしなかったという点で、
意外とそれはそれでありだったのかもしれないと思いました。
これから家を建てたい方には、使った建材の詳細などが載っているので
方向性が同じ方には、とても参考になると思います。