これまたPinterestに出てきた本を見て、手に取ってみたのですが、
読んだ後になんだかほっとしてため息をついてしまいました。
結末が、とてもいいんです。
とても安心して、読み終えられる作品でした。
作家はスウェーデンの人気作家で、これまでの作品も
国内、国外ともに高評価を得ているそうです。
この作品の主人公ブリッド=マリーは他の作品でも、
少しだけ登場しているそうです。
一言で言うと面倒くさくて、話が通じなくて、
きれい好きの63歳。
夫が出て行ってしまったことで仕事を探しに職業安定所に出かけ、
そこで無理やり紹介させた地域センターの仕事をするために、
ボリーというさびれた街に行きます。
そこでなぜかサッカーに興味がないのに
サッカーのコーチをさせられたり、
唯一あるお店の掃除に手を出したり、
とにかく一筋縄ではいかない登場人物たちと、
なぜか打ち解けていくのです。
彼女の性格が大きくかわったわけでもないし、
周りの人たちも彼女の困ったところに困ってはいるのだけれど、
それぞれ互いに受け入れてお互いの良いところを
引きだしあっているのがこの小説の面白いところです。
心が疲れてあまり元気がないときに、ぜひ読んでみてください。
手がかかる、困った人でも、
ちゃんと周りの人と関わり合いながら生きていける様子が、
なんともいい小説です。