hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

みずみずしい作家のエッセイ くどうれいん『虎のたましい人魚の涙』

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れいん→Rain?→玲音。

くどうれいんさんのお名前を初めて知りましたが、

昭和生まれの頭のなかでは上のような変換をしていました。

お名前からもわかる通り、若い作家の方のエッセイです。

なぜ予約したのか、きっかけを忘れてしまったのですが、

すてきなエッセイにまた出会ってほくほくしています。

 

れいんさんは盛岡で仕事をする会社員でもあり、作家でもある方で、

俳句をよむことでも知られている方のようです。

バックグラウンドはいくらでも調べればわかることだと思いますが、

本の内容は盛岡で作家と会社員を両立されているときに書かれたエッセイでした。

会社帰りにふと買ってしまった宝石の話や、

豪雪地帯ならではの雪との葛藤や、

いっぱいいっぱいになってしまったときのエピソードなど、

どれも本当にみずみずしさが漂い、まるで清らかな水を

たくさん飲むことができた後のような読後感なのです。

 

ああ、いい作家とまた出会えたなあと思う幸せ。

さわやかな読後感が欲しいときに、ぜひ読んでみてください。