幽霊を見たことがある?
という質問に、イエスと言える方はちょっと優越感を持って、
この本を読むのかしら。
わたしは、はっきりノー。
今まで見たことがありません。
だけど、考えて見たら幽霊という存在を知ってから、
怖くて怖くてたまりません。
怖い話を聞くと、ぞーっとするし、
夜目が覚めると怖い…。
だいたい、実家でさえ夜トイレに行くのも怖いくらいだったのを
良く覚えています。
今も、怖い話を思い出すと結構目が覚めてしまう。
作者も、一度も幽霊を見たことがないそうです。
なのに、幽霊に興味津々。怖いそうです。でも、出会いたい。
津々浦々で幽霊と出会ったことのある人の話を聞いては
本にまとめたのがこの本。でも作者の視点も入っているので、
どちらかというと一緒に幽霊の出る話を聞いている感じで、
楽しみながら読むことができる本です。
幽霊という存在、実は見たことがなかったのに、
怖い怖い、と思っていることに、
この本を読んでふと気が付きました。
見たことのないものを怖がるって、なんだか人間の面白い性ですね。
そんな人間の性にスポットを当てたところが、
さすが作者、と思う本。
幽霊が題材だけれど、
怖い夢を見ることなく楽しく読めました。
ちょっと興味本位くらいで、読んでみてください。