圧倒的に美しい自然の風景。
いつかのブログで南に惹かれるひと、北に惹かれるひとがいるのでは、
と書いたような気がするのですが、
わたしは圧倒的に北に惹かれるひと。
リンドグレーンの影響もあって北欧にいつも惹かれます。
その惹かれる原因は、この荒涼とした氷と光の成す風景。
一度もそんなところに住んだことはないのに、
街から見える近い雪山の風景を見ると、なぜか強い
懐かしさを感じ、心がぐっと動くのはわたしだけでしょうか。
前世というものが記憶されているのでは、と思うくらい
強く強く街と雪山に惹かれています。
アイスランドは幸福度ランキング(それもまたひとによると思うけれど)
が高い国。
そこを椎名誠さんが旅して、写真とともに文章を一緒に楽しめる本です。
風景だけではなくこの国で暮らす幸せな人々の表情もまた、
わたしには強く印象に残りました。
物質的に豊か過ぎて、お金がないとなんだか生きづらく感じる日本。
決して風景が美しいとは言えない日本。
椎名さんは、何度もこの国の美しさと日本の風景の貧しさを比較されて、
本当にその通りだと思いながら、だからこそ人の感じる美しさの原点を
ご自分なりに言葉にされています。
本当に幸せとは、どういうことなんだろう?
日本という国を本当の意味で知るためには、
外国を知ることがとても大切だと思う最近の毎日。
この読書によって、美しさについて改めて考えました。