少し前にビーターラビットの作者が主人公の、ミスポターという映画を観ました。
ポターが生きていた時代は、まだまだ女性が地位や名誉の釣り合う人と
結婚しなければならない時代。
独身だったポターが自ら自分の人生を切り開いた様子は、
とても印象的でした。
そんな時、たまたま見つけたこの本は、
女であるがゆえに勉強もままならず、
本当は女性であることを隠して学び続けた末に
ついに女教皇になるという小説です。
時代背景も面白いのですが、宗教もからんでいて
女性の教皇というのもとても興味深かった。
ミスポターと時代は違えども、
女性がやりたいことをできない環境がずっとあったということを、
どちらの映画も小説も描いていました。
女教皇ヨハンナについて、
歴史的に公式の記録は残っていないそうです。
でも、いくつか資料はあるとのこと。
ほんとうにいたのかどうかはわからないけれど、
それも含めて考えてみるのが面白かったです。
ヨーロッパの歴史に興味のある方にもおすすめできるし、
人の生い立ちに興味がある方にぜひ。
けっこうボリュームのある本ですが。
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