hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

旅の行き先を決める本 新藤悦子『いのちの木のあるところ』

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図書館でこの本の案内を見て、どうしても読みたくなりました。

実在するトルコのディヴリーの大モスクと治療院が、どうしてできたのかを

物語にした本です。

ディヴリーの大モスクと治療院は、未だにどうしてできあがったのか、

謎ばかりだそうです。

 

作者の想像ではあるけれど、この物語は作られた年代の様々な文献から

練り上げられたものだそうで、真実味があり物語と感じません。

そして登場人物が多様なこと。

王族から遊牧民族まで、様々な身分の人が描かれています。

 

わたしは図書館でこの本を借りたので、中を見ることはできなかったのですが、

この本の挿絵を書いていらっしゃる佐竹さんが描いた

大モスクの絵が表紙の裏に描かれているそうです。

 

肝心の大モスク、写真で見ましたが、石がまるで踊っているような

美しい彫刻。そして壮大さも感じます。

いつか行きたいなあ。

 

こういうみたいもの、こころひかれるものは

写真ではどうしてもだめで、

自分の目で見ることに意味があると思っています。

だから機会を作って、いつかこの地を訪れます。

 

旅の行き先はこうしてふと出会った本から決まることもあり、

1冊の本の影響力の強さを、読書を通じていつも感じます。