図書館でこの本の案内を見て、どうしても読みたくなりました。
実在するトルコのディヴリーの大モスクと治療院が、どうしてできたのかを
物語にした本です。
ディヴリーの大モスクと治療院は、未だにどうしてできあがったのか、
謎ばかりだそうです。
作者の想像ではあるけれど、この物語は作られた年代の様々な文献から
練り上げられたものだそうで、真実味があり物語と感じません。
そして登場人物が多様なこと。
王族から遊牧民族まで、様々な身分の人が描かれています。
わたしは図書館でこの本を借りたので、中を見ることはできなかったのですが、
この本の挿絵を書いていらっしゃる佐竹さんが描いた
大モスクの絵が表紙の裏に描かれているそうです。
肝心の大モスク、写真で見ましたが、石がまるで踊っているような
美しい彫刻。そして壮大さも感じます。
いつか行きたいなあ。
こういうみたいもの、こころひかれるものは
写真ではどうしてもだめで、
自分の目で見ることに意味があると思っています。
だから機会を作って、いつかこの地を訪れます。
旅の行き先はこうしてふと出会った本から決まることもあり、
1冊の本の影響力の強さを、読書を通じていつも感じます。