フランスに留学していたころ、それほど食にこだわりがなく、
スーパーで手に入るもので食事をしていました。
けれども日本食品は、首都パリでないと手に入りにくくて、
色々な日本食を恋しく思っていました。
中でも、餃子、お豆腐、納豆は本当に食べたかった。
お豆腐は運がいいとアジア食品店に売っていたりするのだけれど、
賞味期限が異様に長くて怖くて買えませんでした。
この経験があって、帰ってきてから食べたいものを
自分で作れるようにしよう、と決意しました。
納豆の作り方を学び、
餃子の皮の作り方を覚え、
そしてお豆腐はこの本で学びます。
豆乳から作る方法はいくらでもあるのですが、
大豆からというのはなかなかなくて、
この本でようやく作り方を学ぶことができました。
まだ実際には作っていないのですが、
これで大豆さえ手に入ればどこでもお豆腐ができるはず。
自分の手で自分の食べたいものを作れることは、
わたしにとって本当の自由を感じること。
どこに行っても暮らせる自信を、
手を動かして積み重ねていきたい。