つい借りちゃった…と家に帰って我に返るくらい分厚いアメリカの小説。
この表紙のデザインがすばらしくて手に取ってみましたが、
読むのを中断するのが難しくて、3日ほど読み込んでいました。
読むのをやめられないほど面白かったか?
と言われると、内容は決して楽しい小説ではないんです。
基本はある夫婦が主人公なのですが、
本人たちの複雑な関係、その周りで暮らしている近隣の人たちとのごたごた、
親との関係、友達の関係など決して読んでいて明るい気分になるような
物語ではなかった。
でも、やめられないんです。
「どうしてそっちに行くかなあ、そっちはトラブル満載の道だよ!」
と思う方にばっかり主人公たちが進むし、
親子の関係も最悪。
読んで明るい気分になる本ではないのだけれど、
右往左往する主人公たちの様子を見ていると、
世の中皆が幸せに問題なく暮らしているわけではないんだと
妙な安心感に包まれます。
あくまでフィクションなのですが、限りなくリアルに思える
話の展開でした。
大統領の話なども出てきているので、
分かる人にはそこも楽しめると思います。
万人にはお勧めしないけれど、
何となくうつうつとしているときなどにはお勧めです。