オスカー・ワイルドという作家をご存知でしょうか?
きっと大学で英文学を専攻された方などは、ご存知なのではと思われます。
言わずと知れた古典の1つですが、
古典というのは何ともとっつきがたいもの…。
読みにくい訳に古語が混じって、本の本質を理解する前に
ギブアップしてしまう…。
わたしは古典にトライして、何度も撃沈した記憶があります。
けれどもこの光文社の古典新訳文庫は、どの古典も新訳、
つまり現代語に訳されているので読みやすいんです。
だから、古典を読もうという意欲がわくのです。
時折手に取っては読んでいる古典ですが、
このワイルドの作品は面白くて面白くて、
先が楽しみであっという間に読んでしまいました。
古典をなぜ読むか?
以前は大学の授業のためでしたけれど、
残念ながら面白くなかったものはことごとく記憶に残っていません。
そして言葉の古さにへきえきしながら読むので、
本好きな私にとっても苦行でしかありませんでした。
けれどもこのシリーズは新訳だから、
言葉にとらわれずに作品をダイレクトに楽しめるのがいいところ!
もし古典で名前は知っているけれども読んだことがない作品が
このシリーズにあったのなら、
ぜひこの機会に読んでみてください。
ご自分の親友となる作品が古典のどこかに隠れているかもしれません。