GWに入り、ようやく新生活の4月からほっと一息。
新生活になったため、子どもが予想以上に不安定。
通常よりも手がかかる上に、普段は2人生活。
わたしも新しい仕事が始まり右往左往しておりました…。
5月からはブログも通常運転できるかな。
合間、合間に読書はしつつも、4月は
いつもの10分の1くらいしか本が読めませんでした。
さて、そんな中長崎の家族の家に行ったらこんな本が置いてあって、
思わず座り込んで読んでしまいました。
きっと著者のお名前を見て、気づかれた方もいらっしゃるかな。
『スローフードな人生!』を書かれた方です。
シチリアというと、あの有名な映画「ゴッド・ファーザー」が思い浮かびます。
マフィアの支配による事件や多々の殺りくを経たのちに、
今はオーガニックな産業で盛り上がっているとのこと。
その根幹にはみかじめ料を支払わない運動を展開した若者がいたり、
マフィアによる嫌がらせにあったお店を支援する人たちがいたり、
本当に多岐にわたる運動があったそうです。
特に印象に残ったのは、
マフィア関連のお店で買い物をしないなどの
地道なお金を流さないための戦略があったこと。
暴力的な支配から逃れる根幹に、日々の買い物があるということが
とても印象的でした。
自分たちのお金の落とすところを見極めること。
これがシチリアの場合はマフィア支配からの脱却につながったそうです。
そして、この例を見るとわたしも自分の買い物を
振り返らざるを得ませんでした。
マフィアの支配という見える形の敵は(みえるところには)いないけれど、
遠い外国で作られたものをせっせと消費して、
地元の人が苦しむ世界は選択したくありません。
もっと地元のもの、季節のものが流通し、
食べ物を大切にする暮らしを選択したい。
そのためには、日々の買い物にもっと意識を向けて、
望む世界のための小さな選択を積み重ねていきたい。
実はわたしたちは買い物という大きな投票権を持っている。
そのことを忘れずにいたいと思う、読後でした。