hon-nomushi’s blog

人生の友になる本との出会い

かぞくかいぎをはじめよう 玉居子泰子『子どもから話したくなる「かぞくかいぎ」の秘密』

今年の初め、親ともめてしまいました。 きっかけはお互いのコミュニケーション不足。 言葉になっていない暗黙の了解・期待を 私たちが理解していなかったことが原因で、 最後は本当に親を怒らせてしまいました。 その結果、すごく怖い思いをしたり、申し訳な…

安心を作る読み聞かせ わが家の絵本たち

わが家の子どもは3年生。 新しい学校に入ったので、毎日緊張しているよう。 昨日はぐったりして宿題にもなかなか取り掛かれないようでした。 ちょっとだけ宿題を手伝っても、 そのあとぐずぐずは続く…。 ふと「絵本を読もうか?」と声を掛けたら持ってきたの…

土に触れる幸福 スー・スチュアート・スミス『庭仕事の真髄』

新聞の下に、時折本の広告があるのをご存知ですか? 時おりチェックしては、気になる本を見つけています。 そうして見つけたのが今日の1冊です。 私自身、今は自然農や庭のことに興味があるのですが、 以前は全く自分がやるというところまで関心がありません…

わたしのベストパンレシピ 幸栄『「ちょっとのイースト」で作るベーグルとピザの本』

先月、知人の庭に皆でピザ窯を作りました。 薪で燃やして焼く手づくりのピザ窯です。 今まで発酵なし生地のピザを焼いていたのですが、 本格的なピザ窯の完成を見て、レシピも更新。 幸栄さんのパンレシピが気に入っていたので、 この本のレシピを参考に作っ…

アートから自分の考えを導く 末永幸歩『13歳からのアート思考』

アート思考とはなんだろう? と思い、この本を手に取りました。 作者はアートを通じて、 美術から人それぞれの考え方を導き出すという 授業をされている教員の方。 自分自身の美術の授業を振り返ると、 絵を描くのが上手な人が得意な科目で、 上手でない人に…

家で作るからおいしいもの 有元葉子『うちのおつけもの』

去年、挑戦しようと思ってできなかったもの。 それは、自家製たくあんを作ること。 大根を干すまではできるのだけれど、 大きな容器やそのほかの道具のことを考えると…。 でも、この本を読みこんでいたら無性に作りたくなりました。 自分の家で作る、おいし…

子どもの頃から好きな本 安房直子『なくしてしまった魔法の時間』

安房直子さん。 子どものころ、外国のお話にしか興味がなかったわたしが、 唯一といっていいほど読んでいたお話が安房さんのお話でした。 今でもそのころから持っていた2冊が本棚にあって、 時折読み返しています。 すぐれた児童文学作品は、ほぼ全ての作品…

気持ちの良いサスティナブル 服部雄一郎 服部麻子『サスティナブルに暮らしたい』

気持ちの良い暮らしとは、どんなもの? その答えは、ひとりひとり、違うものだと思います。 この本は著者の方の「気持ち良さ」が全面にあふれている本です。 ゼロウェイストに関する著書を翻訳されている服部さんは、 hon-nomushi.hatenablog.com 現在高知で…

ノートについては中山さん 中山庸子『ありがとうノートのつくり方』

これまで、ひそかに書くことと願望達成についてリサーチをしてきましたが、 わたしの調べの中で、この分野の第一人者のおひとりと言える方が中山庸子さん。 たくさんの著書を読み、様々なことを参考にさせていただいています。 その中山さんが人生の最後によ…

時間泥棒をされる魅惑シリーズ ジェームズ・ロリンズ「シグマフォースシリーズ」

今週のある日。 開店と同時にお店に駆け込むような感じで、 開館時間に図書館へ駆け込みました。 それは、この本の続きが読みたかったから。 図書館の文庫本で、ずらっとならんだこのシグマフォースシリーズを見た時、 なぜかとても惹かれるものを感じました…

東洋医学で身体を整える 瀬戸佳子『季節の不調が必ずラク~になる本』

一気に春めいてきて、とってもあたたかくなってきましたね。 そんな中、花粉症で憂うつという方もいらっしゃるのでは…。 わたしも花粉症はありますが、色々とケアを重ねるうちに、 年々楽になってきました。 そのケアとは、東洋医学です。 薬で抑えるのでは…

「人と人の関係」を考える子育て ヤマザキマリ『ムスコ物語』

ヤマザキマリさんの子育ての本、前から気になっていました。 著者は『テルマエロマエ』の作者。 以前ご自身のお母様に関しての面白いエッセイを読んだことが 鮮明に記憶に残っていました。 この本は著者とお子さんが、 世界の様々な場所で何度も暮らしながら…

たまにはハードボイルドを バリー・ランセット『ジャパン・タウン』

図書館をうろうろしていると、普段は手に取らない本が目に入ってくることが あります。これこそ、ネットショップではない実際に手に取ることのできる本の 醍醐味だと思うんです。 本当は本屋さんでこれができたらいいのだけれど、うちの周りは今 あまり本屋…

色々作れる小麦の本 ウー・ウェン『ウー・ウェンの100gで作る北京小麦粉料理』

以前知人の家で見せてもらったウー・ウェンさんの小麦料理の本。 『北京小麦粉料理』という、大判で数々のレシピがとても魅了的な本でした。 今日ご紹介するのはその本をベースにしつつ、 小麦粉100gで簡単に気軽に作ることができるように アレンジされ…

大切に続けるマイノート Emi『続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート』

以前、こちらの本を紹介して以来、もっと深めるマイノートの本を見つけて 借りてみました。 hon-nomushi.hatenablog.com Emiさんのマイノートは、詳しくはリンクの本を読んでいただくと とてもわかりやすいと思うのですが、 仕事も家庭もなんでも1冊にまとめ…

南と北に惹かれる人たち 石川直樹『極北へ』

あるとき、さりげない会話からヨガの先生と旅行をするとしたら どこに行きたいか、と話したことがありました。 (コロナの前です) それぞれ行きたい国や地名をあげていっていたら、 ヨガの先生はとにかく暖かいところ、 わたしは寒いことで有名なところばっ…

遠い国と自分の国を想う デール・マハリッジ『コロナ禍のアメリカを行く』

"Fucked at Birth:" この表紙のタイトルが目に飛び込んできて、 思わず読んでしまった作品。 訳者はこの言葉を「産まれた時からどん底」と訳されています。 作者はアメリカのジャーナリスト。貧困問題の記事を書く作者が、 コロナの中で貧困にあえぐ人々の様…

40代は違和感をそのままにしない 小川奈緒『ただいま見直し中』

かわいらしい本が手元に届きました。 もともと書かれている方が大好きで良く読んでいるのですが、 「見直し中」という今回のタイトルに、とても惹かれました。 本の中は著者の小川さんが、時折ある心がざわざわする様々な出来事について 少しずつ、文字通り…

しっかり読み込みたいエッセイ 寿木けい『泣いてちゃごはんに遅れるよ』

何気なく図書館で見かけた本。 著者の方も表紙の絵のことも全く知らずに、タイトルだけで 手に取った本でしたが、軽い気持ちで読み始めたわたしは 何度も深く心を指されたような読書になりました。 著者は料理家でエッセイスト。彼女の作品は初めて手に取り…

子どもとけんかしたときに リンドグレーン『ロッタちゃんのひっこし』

もう何度読んだかしれません。 数少ない蔵書の1冊、大好きなリンドグレーンのロッタちゃんです。 映画にもなったので、きっとご存知の方は多いのでは? ロッタちゃんはある朝、悪い夢を見てものすごく怒って目を覚まします。 色々上手くいかなくて、おかあさ…

余っている土地と増え続ける太陽光パネル 高橋久美子『その農地、私が買います』

このところ、空いている土地が太陽光パネルになる状況を多く見かけ、 これは本当に環境に良いのだろうか、と疑問に思うことがありました。 土地はコンクリートで覆われ、近づくことは禁止され、 なにより見た目が美しくない。 そんな時に見つけたこの本は、…

(番外編)テレビ番組 ドキュランドへようこそ

今週はなんとなく、映画とテレビのご紹介になっています。 テレビは特定のものを録画して、オンタイムでは全く見ない生活を しています。 深夜放送のため、録画があるから観られる 「ドキュランドへようこそ」。 去年から観つづけています。 www.nhk.jp 世界…

(番外編)映画 ロング・ウェイ・ノース地球のてっぺんを見る

先日、朝日小学生新聞の古いもの(9月23日木曜日)を一枚ずつ ごみを包むために分けていました。 この作業をしていると、いつも見落としがちな面白い本の広告に気づいたり、 色々面白い記事を読んだりできるのでとても好きなんです。 それで今回も、面白そう…

人の生き方を知る 吉本由美『イン・マイ・ライフ』

すてきな本を見つけました!吉本由美さんの人生をつづった本です。 吉本さんの生活に関しては、大好きなこの本や、 hon-nomushi.hatenablog.com 村上春樹さんと旅をする本などで良く読むことがあって、 彼女の文章が大好きです。 今回の本は、 前半は子ども…

できれば無理なく行いたい母業 朴沙羅

すてきな装丁と、面白いタイトルに惹かれて読んだ本です。 著者の朴さんは日本の方ですが、 「外国で暮らしてみたい」という想いを実現するために、 仕事の見つかったフィンランドへ移住されます。 生活をしているので単なる旅行記ではなく、 子どもの受ける…

ニワトリとの生活 繁延あづさ『ニワトリと卵と、息子の思春期』

このところ養鶏をはじめた知り合いが2軒ほどいらして、 興味津々なニワトリ飼育。 それに思春期の息子、ときたらもう読まないわけにはいかない 1冊でした。 著者は長崎在住のカメラマン。 中学生になる息子さんが、ゲームはいらないからニワトリを飼わせてく…

ハーブの疑問が解ける本 鈴木七重『ゆるめる 温める 巡らせる』

あけましておめでとうございます。 少し遅めの更新になりましたが、今年もどうぞよろしくお願いします。 わが家は里帰りして、ちょっと疲れて自分の家に帰ってきました。 お正月はだらだらゆっくりが楽しいですが、いつものペースの大切さを 思い知るときで…

いかめしい表紙の向こう側 K・M・ブリッグズ『魔女とふたりのケイト』

時折図書館で、以前読まれたのはいったいいつなのだろう、 と思う本に出会うことがあります。 古びていて何年もそこにあるような本。 でも、出会って読まれた時には、 その人が一生その本を読んだことを忘れないような一冊。 この『魔女とふたりのケイト』も…

一緒に楽しんだ魔法犬 那須正幹『衣世梨の魔法帳』

子どもがたまたま図書館で見つけてきた、魔法犬花丸の物語。 今手元に4冊あって、一緒に読書を楽しんでいます。 特徴的な絵を見てはっとしたのですが、 よしもとばななさんの『High and dry』と同じ画家の方が イラストをかいていらっしゃいました。 小学校4…

身近なSDGsテーマ 神戸遥真『ぼくのまつり縫い』

朝日小学生新聞、という小学生向けの新聞に広告が載っていたことで知った、 『ぼくのまつり縫い』。 とってもとってもよかったので、ご紹介します。 主人公は中学生。まつり縫いで巾着を作るのが趣味。 たいがいの手芸はこなす手芸男子です。 でも中学生だか…